過食嘔吐のせいで歯がボロボロ・・・。
もう何本も神経がないし、欠けていたりなくなった歯がある・・・。
過食嘔吐で長年苦しんでいる方の多くは、”歯”に対する悩みを抱えている方も多いです。
私は、過食嘔吐を5年間繰り返していましたが、幸いなことに歯に大きな負担がかかることはありませんでした。
でも、「もし自分が過食嘔吐のせいで歯がボロボロになったらどうしていただろう・・・」と考えてみました。
歯がボロボロだと、口を開けて笑うのも嫌になるだろうな。
誰かの前で話す時も、口のことばかり気にしてしまうだろうな。
そんな自分が嫌だし、それでも過食嘔吐をやめられない自分を本当に嫌いになっちゃいそうだな。
あくまで私の想像でしかありませんが、実際にこんな風に悩んでいる方もいるのではないでしょうか。
過食嘔吐なんか、したくてしているわけじゃないのに、それで”歯”までボロボロになっていくなんて、悲しすぎます。
なるべくボロボロになる前に、それを防ぐ対策がとれればいいのですが、もうすでにボロボロになってしまった場合、どうするのがいいのでしょう?
この記事では、すでに過食嘔吐で歯がボロボロになって悩んでいる方に、今からでもできることをお伝えできれば・・・と思います。
ひとりで悩んで抱え込まないで、どうすればいいか一緒に考えてみましょう!
Contents
ボロボロになってしまった歯を治すには?
まず、一番気になるのがこれですよね。
歯って、一度ボロボロになってしまったら治らないって聞きますよね。
きれいに治すには、差し歯とか入れ歯になるんじゃないか?
でも、そうするには高額な費用がかかるんじゃないか?
そんな不安ばかり大きくなって、どうにかしたいけどどうにもできない状態の方も多いと思います。
そこでまず、一番はじめになにをすべきか、考えてみました。
歯医者さんに行く
とにかく、まずは歯医者さんに行くべきです。
歯がボロボロの状態で歯医者さんに行くのが恥ずかしい!と躊躇してしまうかもしれませんが、そんなの気にしなくていいんです!
それを治すのが歯医者さんなんですから。それが彼らの仕事です。
また、いろんな患者さんを診ているはず。
もしかしたら、あなたよりももっともっとひどい状態の患者さんだっているかもしれません。
とにかく、恥ずかしがらずに歯医者さんに行ってみましょう。
そして、治療はどのように、いくらくらいでできるのかなど、事細かく聞いてみましょう。
治療費を貯める
たしかに、手遅れ状態の歯をもとに戻すことはできません。
よく聞くのが、「差し歯・入れ歯・インプラント・ブリッジ・セラミックの被せモノ」などの処置です。
ただ、これらの治療は保険適用外のものがほとんど。
保険適用の場合もありますが、それだと見栄えが悪かったり・・・。
きれいに治そうとすればするほど、残念ですがお金はかかるようです。
なので、治療費を貯めましょう。
過食って、ただでさえ食費に莫大なお金がかかってるのに、さらにお金が必要になるなんて、ほんっとに嫌ですよね!
「でもそれも、やめられない自分が悪いんだ。自分で蒔いた種だ・・・。」
なんて、落ち込まないでください!
摂食障害になっている人は、考え方が極端になってしまっているんです。
白か黒かしかない完璧主義で、自分に対して厳しすぎる傾向があります。
特に過食嘔吐で抜けられない状態になっている時は、思考もネガティブになりますが、自分を責める必要はありませんよ。
そんな状態の自分も、そのまま受け止めてあげましょう。
あきらめずに、今からでもできること
歯のことは、やはり専門医に相談しなければ自分がどのような状態なのか、自分ではわかりません。
自分ではあきらめていても、早めに対処すればまだ治療も簡単にすむ場合もあるかもしれませんよね。
なので、一人で悩んであきらめるのではなく、一度ちゃんと診てもらうべきです。
自分にあった歯医者さんを探す
歯医者さんも人間なので、いろんな人がいます。
なんでもずばずばはっきり言う先生や、優しくやんわり話してくれる先生、技術は優れているけれどとっても無口な先生・・・など、様々。
例えば、勇気を出して歯医者さんに行ったのに、「汚い歯だね」とか「なんでこうなるまで放っておいたんだ!」なんて言われたらショックすぎます。
もしそんな風に言う先生なら、そこはやめましょう。
どうせ歯医者さんに通うなら、摂食障害の苦しさにも寄り添ってくれる、そんな先生がいいじゃないですか。
歯医者さんだって、どんどん増えてあちこちに診療所があります。
なので、自分にあった雰囲気のところを探してみましょう。
また、無理なく通院できる場所というのも、歯医者さん選びには必須です。
治療には定期的にちゃんと通院することが大事なので、自分がちゃんと通えるか距離かどうかも検討してみましょう。
デンタルローンを取り入れている歯医者さんもある?
デンタルローンってご存知ですか?
正直私は最近初めて知りました。
住宅や教育ローンがあるように、歯のローンもあるんだそうです。
歯の治療では、先ほどお話したようなインプラントなどの治療費って、めちゃくちゃ高額になることもあります。
そんな場合に使える選択肢のひとつに「デンタルローン」というものがあるんです。
【デンタルローンって?】
歯科治療に限定されたローンのこと。信販会社が治療費を立替え払いし、患者は、手数料が加わった額を分割で返済していきます。
もちろん、ローンを組むには審査が必要です。
年齢や安定した収入など、申し込みの時に審査し、審査が通ったらローンを組んで治療開始、という流れになります。
歯の治療はしたいけど、お金がなくて断念してしまうこともありますよね。
そんな時に、デンタルローンを組み、分割払いで治療費を払えたら助かります。
しかし、どこの歯医者さんでもデンタルローンが適応されているかといえば、そうでもありません。
あなたの身近な歯医者さんで、デンタルローンを取り入れているかどうか、一度調べてみるのもいいかもしれませんね。
ただ、デンタルローンには金利が発生するというデメリットもあります。
そういったことも含めて考慮してみてくださいね。
もしも歯がきれいになったら・・・
歯がきれいになると、それだけで変わることがあります。
- 自分に自信がつく
- 笑顔がまわりの人に好印象を与える
- 全身の健康にもつながる
①自分に自信がつく
もし、ボロボロだった歯がきれいになった時のことを想像してみてください。
あんなにボロボロだった歯が、きれいに並んでいる!
そんな風に想像すると、ウキウキしませんか?
ボロボロだったものがきれいになるって、それだけで気分もよくなって、自然と自分に自信もついてくるものです。
私自身、過食嘔吐になる前の話ですが、結婚式のためにホワイトニングをしたことがあります。
少しでもきれいになりたくて、真っ白な歯にあこがれて、自宅でのホワイトニングをしていました。
歯医者さんでマウスピースを作ってもらい、毎晩薬を塗布して白くするといったもので、もちろん保険はききません。
総額5,6万円ほどしましたが、やる前よりも歯が白くきれいになりました!
すると、それだけで鏡を見るのも楽しくなって、自然に口を開けて笑顔になることが多くなりました。
写真を撮るときも抵抗なく、歯を見せて笑えましたね。
「歯がきれいになるって、こんなに気分も変わるんだ」と実感したのを覚えています。
②笑顔がまわりの人に好印象を与える
あなたは、「笑わずに無表情で接する人」と「常に笑顔で接してくれる人」、どちらが好きですか?
実は笑顔って、自分が思っている以上にまわりの人にまでいい気分を与えるんです。
例えば、いっつもイライラして怒っている感じの人といる時って、こちらもなんだか気がざわざわしません?
別に自分が悪いことしたわけじゃないのに、あの人が怒っているから、なんだかこちらまで気がイライラしてきたり・・・。
反対に、いっつも楽しそうに笑っている人といる時って、こちらも不思議と笑えてきちゃうんですよね。
笑顔が伝染する・・・というイメージ。
それに、私自身友達や家族に言われたことがあります。
「過食嘔吐をしていた頃と比べて、表情が全然違うね!明るくなった!」
「あの頃は、死んだ魚の目をしていたよ!」
・・・死んだ魚の目て(笑)
そんな風に見られてたのか~~と、今となれば笑えてきますが、当時はほんっとに笑えなかったので、仕方ありません。
自分が笑顔になれば、まわりの人も笑顔になる。
あなたが笑ってくれたら、まわりの人もきっとうれしいですよ。
あなたも歯がきれいになったら、それだけで自然と笑顔になれるかもしれません。
③全身の健康にもつながる
実は歯の病気(歯周病など)って、全身の健康を害する恐れもあるんです。
歯周病の原因菌が心臓の血管をつまらせ、心臓の血管の細胞を障害することで心臓病になる可能性も明らかになっています。
また、歯周病と肺炎にも強い関連性があると言われています。
なので、歯をきれいにすることは他の病気を防ぐことにもつながるんです。
摂食障害だけでなく、他の病気にまでなるなんて本当につらいと思います。
それを防ぐためにも、歯をきれいにしたいですよね。
まとめ
過食嘔吐をすると、胃酸で歯がどんどん溶けていき、ボロボロになってしまいます。
まだボロボロになっていない方は、嘔吐後には必ず口をすすいだり、フッ素入りの歯磨き粉を使って優しくブラッシングするなど、ちゃんとケアすることをおすすめします。
もうすでにボロボロになって途方に暮れている方は、一人で悩まずに、一度専門医にきちんと診てもらいましょう。
なにも恥ずかしがることはありません。
歯がボロボロになっているのは、それだけあなたの心もボロボロになっている証拠です。
そんな悲痛な叫びを、無視しないであげてください。
まだあきらめず、ご自分の歯もお大事に・・・。